足関節捻挫
- 部活動中に捻挫してしまった
- 同じ場所をまた捻挫した
- 捻挫の痛みがなかなか取れない
足関節の捻挫とは?|羽村市 まろん鍼灸接骨院
スポーツの場面だけでなく、日常生活でも最も多く見られる怪我が足関節捻挫です。足関節捻挫は、いわゆる足首の捻挫です。足首は普段靭帯により、あらぬ方向に足首が曲がらないように制限されています。この靭帯が足首の過度な動きにより、引き延ばされたり、切れてしまった状態を足関節捻挫と言います。足関節捻挫は、ケガの中でも比較的見聞きすることが多く、甘く見られて放置されがちな怪我です。
しかし足首の捻挫は、甘く見ていると後々のスポーツや日常生活に影響してきてしまうことも多い、怖い怪我なのです。
足関節は、内くるぶしと外くるぶしの位置関係上、内側に捻りやすい関節です。足関節捻挫はほとんどの場合が内返し(内側に足関節を捻る動き)の強制により起こります。これを内反捻挫(ないはんねんざ)といい、外くるぶし周辺の靭帯を損傷します。
それとは逆方向に捻り、受傷したものを外反捻挫(がいはんねんざ)といい、内くるぶし周辺の靭帯を損傷します。
また外反捻挫も内反捻挫も重度なものだと骨折にもつながります。
足関節の捻挫は重症度によりⅠ度損傷〜Ⅲ度損傷に分けられます。
足関節捻挫の重症度|羽村市 まろん鍼灸接骨院
足首の捻挫は、重症度により3つに分類されます。
・Ⅰ度損傷(軽度の損傷)
外くるぶしの靭帯を、押すと痛む。腫れも少なく歩行が可能で、足首を動かすと、多少の痛みがでる。靭帯が、微細な損傷を起こしている状態。
・Ⅱ度損傷(中等度の損傷)
くるぶし周辺が大きく腫れ、歩行時や足首を動かすと強く痛む。
人に足首を動かされても痛みを伴うような状態にある。靭帯が部分的な断裂を起こしている状態。
・Ⅲ度損傷(重度の損傷)
足関節全体が著しく腫れて歩行ができず、足首はほとんど動かせない状態。安静にしていてもズキズキとした痛みを感じる。外側の靭帯が完全に断裂し、足関節の亜脱臼、部分的な骨折を伴っているケースもある。
足関節捻挫を起こしやすい人|羽村市 まろん鍼灸接骨院
直接的なケガの原因、きっかけは内返しが強制された時ですが、もともと足首を捻挫しやすい要因を持っている人もいます。足関節捻挫を起こしやすい要因は、大きく分けて二つあります。内的因子(本人に原因があるもの)と外的因子(環境によるもの)です。内的因子としては、年齢や性別、体重、足関節捻挫の経験、ウォーミングアップ不足などがあります。外的因子は履いている靴や、地面の環境、普段の練習環境などが挙げられます。
一度、足関節捻挫を経験していると、その後の処置の対応の早さと正確さで、捻挫の回復度合いも変わります。きちんとした処置を施さないで治してしまうと、靭帯が伸びたままの状態になり、再び足関節捻挫を起こしやすくなってしまいます。なので捻挫は繰り返しやすいと言われているのです。
捻挫の応急処置|羽村市 まろん鍼灸接骨院
足関節捻挫をした直後はRICE(ライス)療法を行います。
・Rest(安静)
無理に動かしたり体重をかけないようにします。包帯やテーピングで固定することが理想です。
・Ice(冷却)
局所の炎症をおさえて痛みや腫れを軽減するために、氷水や氷嚢で冷やします。バケツに氷水を入れて患部をつけたり、ビニール袋に氷を入れて患部にあてます。1回15分程度冷やし、15分休みというサイクルを3〜4回繰り返すのが理想です。
・Compression(圧迫)
足関節に包帯やテーピングを巻いて圧迫します。血が止まるほどの圧迫をしないように注意が必要です。初めはきつくなくても、足首が腫れてくることできつくなる事もあるので要注意です。
・Elevation(挙上)
局所の循環を改善し、腫れと内出血を防ぐために、枕・座布団などを利用して患部を高くあげておきます。一般的に心臓よりも高い位置に置くと良いとされています。
足関節捻挫は初期対応がとても重要です。初めの処置を適切にすると、捻挫の治癒や、スポーツへの復帰が早まります。足関節捻挫は、他の怪我と比べても、見たり聞いたりすることが多く、軽視されがちな怪我です。
足首の捻挫を甘く見ていると、捻挫が癖になって同じ怪我を何度も繰り返すことにも繋がります。
当院では鍼治療やハイボルテージなど、早期回復に効果的な治療法を持っていますので、足首の捻挫をしてしまった際には、なるべく早いうちに、羽村市にあるまろん鍼灸接骨院までお尋ねください!
足関節の捻挫のQ&A
捻挫してしまった時はお風呂に浸からない方がいいですか?
お風呂に浸かりたい場合は痛みが治まってきてからにしてください。
捻挫をしてしまった時は炎症を起こしているので、炎症がまだあるときにお風呂に浸かってしまうと炎症が悪化してしまうことがあるので注意が必要です。
炎症が静まるまでの時間は個人差がありますが、一般的には捻挫をしてしまった日から3日は炎症がまだ残っているので、お風呂に浸かるのは控えたほうがいいでしょう。
捻挫を放置してしまうとどうなりますか?
適切な治療をしないで足の捻挫を放置してしまうと、靭帯が引き伸ばされた状態で靭帯が治ってしまいます。そうすると靭帯が緩んでしまい、グラグラと安定しないため、捻挫を繰り返しやすい癖がついてしまいます。
捻挫はどのくらいで治りますか?
治療期間は損傷程度によって期間は違いますが、軽度の場合は10日ほどでほとんどの場合は良くなります。
中度の場合は、靭帯が部分的に切れてしまった場合は4〜5週間ほどかかります。
重度の場合は12週間かかってしまうこともあります。
炎症症状は1週間ほどで消失はするものの、靭帯が治ることは違います。
靭帯の治癒は時間がかかるものなので、完治するまでスポーツは避けましょう。
捻挫は温めたほうがいいですか?冷やした方がいいですか?
捻挫をした直後は患部が炎症して腫れてしまうので、炎症を抑えるために冷やすことが大切です。腫れが落ち着いてきたら、筋肉をほぐすために、温めて血行をよくしてあげましょう。
捻挫してしまったときの寝方とかはありますか?
寝るときはタオルや枕をふくらはぎの下に入れ足を高くすることで腫れが出にくいようにします。
豆知識
足を痛めたときに骨折か捻挫なのかわからなくて困った時はありませんか?
そんな時のための簡単な判断の仕方があります。OARという判断法があります。
100%完璧という方法ではないのですが、困った時に少しは役に立つと思います。
ポイント1足周りを触りながら、次の4つを痛みがあるか確認しましょう。
・痛い足のくるぶしの外側から5cmほど上の骨
・痛い足のくるぶしの内側から5cmほど上の骨
・小指の付け根
・足裏のアーチで最も高い部分(土踏まず)
この時に強い痛みがあった場合は骨折の可能性があります。骨折かどうか確認するためレントゲン検査を進めることがあります。
ポイント2受傷直後の歩行チェック
怪我してすぐに歩けたかを思い出していただき、1人で4歩以上歩けたかどうかをチェックして見てください。
足を引きずってもかまわないので、1人で歩けるかどうかが重要です。
ポイント3現在での歩行チェック
今度は、現在どのくらい歩けるかを確認します。
ポイント2と同様で1人で4歩歩けるかどうかを確認してください。
ポイント2と3で歩けた場合は骨折の可能性は低いと判断します。
OARの結果が全て正しいというわけではないため、捻挫と骨折の判断基準の一つとして活用してください。
執筆者:
まろん鍼灸接骨院 院長 栗本 麗矢
(治療家歴12年)
東京都羽村市のまろん鍼灸接骨院です。当院は手技中心のじっくり時間をかけた治療を行っております。サラリーマンやOLの方から、ご高齢の方、スポーツ選手まで幅広い患者さんにお越し頂いています。症状や年齢に応じてお一人お一人に適した施術を行ってまいります。「生活の質」の向上や骨折からの機能回復、早期スポーツ復帰など、目的ごとに施術法を変え、様々な患者さんに対応しています。痛みのある部位だけにとらわれず、身体全体を見るのも、当院の特徴です。 その他、骨盤矯正や鍼灸治療、交通事故治療、酸素カプセルなども取り扱っておりますので、お気軽にお越しください。お待ちしております。
患者様の声
羽村市神明台在住 国友智史さん