物損事故とは交通事故の際に車両や建物などの物にだけ被害が出たものを指します。反対に人に怪我などの被害が出たものは「人身事故」と言います。

物損事故と人身事故の違いは上記のように被害を受けたものが「人」か「物」かになります。

交通事故の加害者には以下の３つの責任が生じますが、人身事故と物損事故ではこれにも違いがあります。

・刑事責任（懲役や罰金の様な刑事罰）

・行政責任（違反点数やそれに伴う免許停止などの処分）

・民事責任（被害者への損害賠償）

人身事故を起こした場合は上記全てに責任が生じますが、物損事故の際は刑事責任や行政責任は発生しません。

つまり物損事故の際は、点数が引かれたり罰金が発生したりすることはありません。

物損事故発生時は以下のように行動する様にしましょう。

①警察へ通報

交通事故の際、警察への通報は義務となります。どんなに軽微な事故であっても必ず通報する様にしましょう。

②相手の連絡先を確認する

警察への通報後、交通事故相手の名前や住所、連絡先を確認し控えておきましょう。

③保険会社へ連絡

物損事故でも補償を受け取ることのできる対物賠償保険や車両保険は任意保険となります。

物損事故の際はご自身の加入している保険会社にも必ず連絡しましょう。

・修理代

修理にかかる費用ですが、修理箇所と事故との関係性や部品代、工賃が適正かなど厳しく審査されます。

・評価損

故障歴や修理歴により事故車は車としての価値が下がってしまいます。この損害についても評価損として補償を受けることができます。

・代車費用

車両の修理中や買い替えの時に手配した代車やレンタカー代などが補償されます。

・買い替え費用

修理が不可能な場合など損傷が激しい場合に買い替えの代金も補償を受けることができます。ただし、事故車両の時価に相当する金額が補償されるものとなりますので新車への買い替え金額までは補償されません。

・休車による損害

バスやタクシー、トラックのように営業車が使えないことにより発生した損害を補償するものです。

・積荷の損害

積荷が交通事故の際に損害を受けた分を補償されるものですが、保険会社とトラブルになることが多く裁判に発展することも珍しくありません。

人的被害のない物損事故は、行政上は無事故という扱いになりますので自賠責保険の対象外となります。物損事故で物に対しての補償を受ける際は任意保険が適応となります。

また、物損事故の際は人身事故の際に作成される「実況見分調書」が作成されず簡素な「物損事故報告書」が作成されます。

これは、とても簡素な物になりますので過失の割合等で後々揉めた際に立証のための資料が少なくなってしまう事も注意が必要です。

交通事故直後は身体に痛みがなく、物損事故として処理をしていても数日経過し痛みが出てきた場合など身体の痛みと交通事故との因果関係が認められれば人身事故に切り替えることが可能です。

ただし、切り替える際には「医師による診断」「警察への届出」「保険会社の承諾」が必要になります。事故後時間が経過してしまうと事故との因果関係の証明が困難になってしまいますので、症状が出た場合はなるべく早期に行動する必要があります。

羽村市にあるまろん鍼灸接骨院では交通事故治療だけでなく腰痛や肩こり、膝の痛みなど様々な体の不調に対して、痛みを誤魔化す治療ではなく痛みを繰り返さないための根本的治療（改善）を目指しています。骨盤の歪みがあると身体のさまざまな部分に負担がかかり筋肉が緊張します。

それを原因に痛みや不調を伴います。そのため骨盤矯正をして負担のかかりにくい体づくりを行い、筋肉調整により痛みを抑えていきます。

当院の骨盤矯正は「バキバキ」とはせずソフトな手技で行いますのでお子様から高齢な方まで安心して体験していただけます。

さらにEMS（インナーマッスルトレーニング）で寝ながらにして使えていない筋肉をつけるためのトレーニングも行い、快適な日常生活を送って頂けるようにお身体のお悩みを改善していきます。

交通事故治療に限らず、他にもお身体の不調やお悩みがありましたら、羽村市で人気の整骨院、まろん鍼灸接骨院にお気軽にご相談ください。

物損事故のQ＆A

物損事故で警察を呼ばないとどうなる？

「人身事故」「物損事故」関係なく交通事故の際は警察に報告する義務があります。この報告を行わない場合は、道路交通法違反となり3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられます。

物損事故を起こした時の違反点数は？

物損事故の際は違反点数が加算されることはありません。ただし、飲酒運転などの場合は例外となります。

物損事故は前科として記録に残りますか？

物損事故の際は警察に記録が残る様なことはありませんが、人身事故の際は警察に記録として残ります。

物損事故の豆知識・雑学　

1 英語圏では「物損事故」を指す言葉は存在せず「property damage accident」といい単に「物の損害」として扱われます。

2 物損事故は駐車場で多く発生しているとされ、原因は不注意や操作ミスが多くの割合を占めています。

事例1

30代男性のまろん鍼灸接骨院に通院されている患者様

交通事故直後は身体に不調はなく物損事故として処理していましたが、事故から1週間ほどが経過し徐々に首と腰に痛みを感じて来院された患者様です。病院（整形外科）で医師より頚椎捻挫（むち打ち）と腰椎捻挫と診断を受け当院に来院されました。保険会社さんにも連絡をし自賠責保険を使用し治療に通うことが出来ました。治療を開始し手技による後療法を中心に電気治療、温熱療法を行い約3ヶ月ほどの治療で症状の消失を確認しました。

事例2

40代女性のまろん鍼灸接骨院に通院されている患者様

自宅の駐車場で不注意により車をぶつけてしまいその際に頸部を痛めてしまい来院されました。物損事故のため自賠責保険は使えず健康保険での対応となりました。頸部の筋緊張がとても強く、それに伴う運動時痛が主訴でした。手技による後療法を中心に筋緊張緩和のための施術を行い、約1ヶ月間の治療により日常生活で症状を感じることは無くなりました。